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[T137] 「ストリートビューというサービス開始の日ー爆発的に増殖する深刻な問題を見つめて」(14):北口学

 茨木市市民の集い「なんだろ?突然!!!茨木にやってきたGoogleストリートビューを考える市民の夕べ」が9月16日にあった。行政関係者や労...

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「ストリートビューというサービス開始の日ー爆発的に増殖する深刻な問題を見つめて」(14):北口学

 茨木市市民の集い「なんだろ?突然!!!茨木にやってきたGoogleストリートビューを考える市民の夕べ」が9月16日にあった。行政関係者や労組の人々も参集された模様をレポートさせていただきます。
 Googleストリートビューの機能をPCに接続したプロジェクターで実際の匿名巨大匿名掲示板などの投影紹介解説があり、Googleストリートビュー機能を利用したジャーナリストへの違法性の高い謗中傷ブログなどに驚きの声があがりました。
 参加者全員が、インターネットに公開されていたり、流出した個人情報、匿名掲示板などの存在と、近い将来ネット上での人権問題のさらなる続発を予感し、恐怖、戦慄でした。
 スクリーンに投影されたサイトは下記(参加者の質問に答えるかたちで他複数のHPが投影されましたが)

ストリートビュー紹介ホームページ
http://www.google.co.jp/help/maps/streetview/
最新のアンケート調査のページ
http://takagi-hiromitsu.jp/diary/
東京でのシンポジュウムの様子報道ページ
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/08/28/20682.html
匿名掲示板の様子
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/rights/1218705195/
フランスや英国の状況の説明
ジャーナリストネット連載ページ
http://www.journalist-net.com/
ストリートビューを活用した市民への人権侵害の事例ブログを投影したあと茨木配布された市議会本会議メモをベースに座談会
http://jnetmore.blog50.fc2.com/blog-entry-132.html

 巨大匿名掲示板などにおけるGoogleストリートビュー利用した人権侵害事例が最近「ストリートビューで」と銘打たれたスレッド以外にも広がりをみせ、多様なスレッド、「まちBBS」などにも利用書き込みが広がりを見せている事を実例をPC画面投射でリアルタイムで見ました。
 当初、被差別部落への差別を目的とした匿名掲示板書き込みにストリートビューは活用されてきたのですが、匿名掲示板やブログ、ホームページなどで、より幅広いすべての市民への誹謗・中傷や人権侵害にも多く活用され始めている最近の様子を参加者は見つめたわけです。特定の宗教や企業、批判したい個人などを攻撃するインターネット上の悪質な言論の標的になっているのはすべての人や企業だという危惧を共有し、Googleのストリートビューの公開画像が住宅地域、家屋などを含むことへの懸念が増しました。
 
 匿名掲示板などに従来より存在していた、MIXIやヤフーIDなどの個人プロフィールを匿名掲示板上で無断転載したり個人情報を付加し暴露し誹謗中傷、プライバシー侵害(本名、住所、電話番号、性的嗜好などの暴露)の書き込みが頻繁に見られていましたが、それにGoogleストリートビューの画像情報が添付されるようになってきたことは標的とされた対象、企業や個人のショックは大きなものとなることから、「Googleストリートビューの撮影・公開対象とされることはメリットは少なくリスクばかりが増大するのではないか?」との声も。

 下記は記憶に残った参加者の発言です。
「このサービス利用の人権侵害は大きく市民全体に向けられたリスクと危険性、多様な匿名掲示板で幅広い市民の人権侵害に活用されはじめたようだ。」
「行政が率先して市民の人権侵害に対して動かねばならないような気がする。」
「市議会議員の多数派が中村信彦市議の本会議質疑で「問題多々あり」との認識で一致できているだろうから、超党派市議たちの動きもなんらかの可能性があるのではないか?」
「行政が意思表示をしてGoogle社から営業妨害などと訴訟を市当局がされる懸念がある、それを乗り越えるために市民の声が必要、町会、自治会単位で画像削除依頼をしているという状況を行政が受け止める、サポートするという進め方はどうか?」
 中村信彦市議の9月10日に行われた議会本会議のレポートは下記です。
http://jnetmore.blog50.fc2.com/blog-entry-132.html

 上記茨木市議会本会議情報に関係して市議支持者と思われる方からいくつかの興味深い発言もありました。
 本会議開催前には議員の質疑内容を議会事務局に事前提出されるわけですが、答弁に立つ行政担当者は当然、中身のある内容を用意しようと「Googleストリートビュー」に関する調査や情報収集を行なったのでしょう。大阪府庁の関係セクションに問い合わせたところ、「ストリートビューって何ですか?」との返答だったらしいとのこと。
 同和問題などに関する府知事発言に見られるように、大阪では人権・差別問題に関する公的機関や人権団体の取り組みは進んでいると言えますが、府庁の担当セクションでも初耳ということは、まだ人権団体からの申し入れや動きが組織的にはなされていないと思いました。ですから匿名掲示板の差別書き込みは放置できないから削除依頼などの対応をとっているものの、「ストリートビュー、Google社への人権団体の圧力」などというネット上の匿名掲示板の書き込みは根拠のないデマと確信しました。
「Googleストリートビューと部落差別」というタイトルの「崎山伸夫のBlog」サイト、
http://blog.sakichan.org/ja/2008/08/24/gsv_and_buraku_discrimination
 上記で崎山氏が言及されている「空白地帯」「大規模被差別部落との相関について」という記述にも、私は当日「やはり、氏の誤解からの空想だなぁ」と思いました。
 上記の確信はほかでも感じていたことです。ストリートビューに関する匿名掲示板の人権侵害書き込みの削除された形跡(「あぽーん」)は数多く散見できますが、ここ数週間で多くの全国の人権擁護団体や反差別運動の人々、人権関連の行政担当者に「ストリートビューってどう思いますか?」と聞いてきたのですが「何ですか?それ?」という返答ばかりだったからです。ですから人権団体の組織的な動きがなされているとはまったく現時点では感じられないのです。
 一方、強く感じられたのは広汎な市民が人権とプライバシー問題で多様なGoogleストリートビューに関する意思表示や情報交換、動きをネット上で開始し、問題視している人、関心を持つ人々が増大しているということです。
 そのような市民的な関心や動きは下記のような事例からも伺えます。

宇都宮市議会 ストリートビュー規制の
陳情第18号「犯罪防止等を目的とした個人住宅等の撮影制限規制条例等制定に係
る陳情」(8月27日上程)
要旨
 本年8月よりグーグル株式会社による「グーグルマップ ストリートビュー」が
開始されたが、 このサービスは任意の道路からの風景を閲覧できるものであり、
その撮影対象は生活道路までを含んでいることから、個人住宅の写真も表示され
ている。このため、プライバシーの侵害に当たる等の問題点が指摘されている。
 犯罪防止、プライバシー保護等の観点から、網羅的に個人住宅等を撮影し、公
衆へ提供する行為を一定要件下で制限する条例または規則の制定、もしくはこれ
に準ずる施策の検討を求める。
審査結果⇒審議中
お問い合わせ
議会事務局 議事課
電話番号:028-632-2608 ファクス:028-632-2613

http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/gikai/kaigi_kekka/10153/010154.html

 「茨木市市民の夕べ」では、ほかに、ネットで自分の写真を公開している10代の若者たちも多い点から将来の不安も話題として出ました。現在、若い人の間ではネット上でプロフィール作成が流行していてプリクラや携帯写真を安易にインターネット上で公開していることが説明されました。
 閲覧者限定、友だち限定で公開しているつもりの自分のミクシーの日記や写真、無数にある写真掲載可能の無料掲示板で公開している個人情報や写真が、巨大匿名掲示板上で本人の知らないうちに多数暴露されているインターネットの現実は、現在及び将来、その写真を保存収集した悪意の人の手によって多くの人権侵害がネットで起きうる可能性の存在を否定できないとの話。
 インターネット教育、メディアリテラシーの必要性・重要性に関する発言も多く出されました。「教育現場、文部科学行政で危険性の生徒への教育は?」などなど。
 学校で「学校で携帯サイト、メールなどで個人情報書き込みは危ないって聴いてきたよ。」と親にいう子がいるそうです。教育委員会、文部科学省のネットセキュリティとネット・リテラシー全国キャラバンなどの取り組み、茨木市でも活用が重要という意見も。
 デジタル・アーカイブ、文部科学省委託事業デジタルアーキビスト関連の資料などが提示されプライバシーや肖像権に関するネット公開のルール教育など資料も展示閲覧され関心を集めました。
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