うちのすぐ近くに兵庫県庁と兵庫県警がある。いま、この役所関係の人たちの出勤する時間帯に出くわすと、今風の表現で言えば「引いてしまう。
電車の駅からゆるい坂道を登ってくる人たちは、みんなマスクを付けている。ウィルス対策には不繊布製が良いとされているから、その人たちが付けているのは使い捨てのマスク。あれは大きくて顔が殆ど隠れてしまう。そんな人たちが一斉にこちらに向かって歩いてくると、マンガの世界にでも踏み込んだようだ。
商店街を歩く人も7割はマスクをしている。神戸はどこもマスクが売り切れてしまった。先日、絵画教室のスケッチ旅行で琵琶湖の湖北へ行った時、コンビニに入った友人はすぐに出てきて「ここも売り切れだって! 滋賀県ならあると思ったのに」と声を上げた。
神戸の街は静かだ。いちばん賑わう三宮のセンター街も、女性たちが大好きな大丸もガラガラだ。シャッターを下ろして臨時休業している店舗もある。目に付くのは衣料品店、飲食店を問わず「ご利用のお客様にはマスクを進呈します」と張り紙をしている店だ。苦肉の策だろうが、それでどれだけの客を呼べるかなあ。
マスクを洗って使えないか、と誰でも思うだろう。私は勿体ないから使い捨てのマスクを何度も洗っている。意外にしっかりしているのだ。マスクが手に入らないからといって長時間使いっぱなしより、常に洗ったマスクと洗ったガーゼを中に当てた清潔なのがましなはずだ。それに不繊布製マスクってずっと付けていたら、例えば皮膚の弱い人が痒くなるといったことが起きないか気になるところだ。
いろんなイベントが中止なった。私にも影響があった。楽しみにしていたハイキング、お義理で参加しようかと思っていた集まりなど。昨日、「お待ちしています」ともらった案内状の催しが、今日、「中止のお知らせ」とハガキが届いた。主催者の苦渋の選択が伺われる。
それにしてもいつまで続く? この騒動。インフルエンザって冬の病気じゃないの?
街も病院も空いているから、こんなときこそ私はデパート通い、病院通い。もちろんマスクを隙間のないよう顔にきっちり付け、帰宅後は手を手首の上まで洗い、うがいはクチュクチュとガラガラを2回づつして―。
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