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[T40] 徒然のサハリン:オリホヴィク美香

「ロシアの休暇制度」  7月に入って、今ごろは本当は日本の実家に帰省中のはずなのですが、今年は私のビザの手続きに手間取り、まだサハリンにいま...

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徒然のサハリン:オリホヴィク美香

卒業式

「ロシアの休暇制度」
 7月に入って、今ごろは本当は日本の実家に帰省中のはずなのですが、今年は私のビザの手続きに手間取り、まだサハリンにいます。
 さて、サハリンでは、普通の職場では年間48日の有給休暇があります。サハリンは極寒地域に入っているので、他の地域より1週間ほど長くなっています。私のような教員の有給休暇は年間72日で、そのほとんどを夏休みに使います。学校(日本の小〜高校)なら夏休みは3ヶ月、大学は2ヶ月ありますから。
 ロシア人はこの有給休暇をほぼ全部消化します。日本とは違いますね。みんなこの休暇を楽しみに働いていると言っても過言ではありません。みんなが希望通り休暇が取れるように、職場でうまく調整します。また、ある一定以上の日数が消化できない場合は、お金に換えることもできます。そして、長期休暇中のお給料は休みの前に支給されます。
 休みの使い方は色々です。家の修理をするとか、ダーチャ(別荘)で野菜作りに励むとか、旅行をするとか、ただブラブラするとか・・・。ロシアの休暇制度ですごいのは、例えば、私たち教員は2年に一回3日以上の休暇を取る場合にロシア国内の交通費(飛行機とか鉄道とか)の往復切符が職場から支給されることです。本人だけではなく子どもの分も出ます。私はこの制度を利用して、昨年の夏休みにユジノサハリンスク―モスクワの往復航空券を息子の分ももらって、モスクワ、ウクライナ、フィンランドを回ってきたのです。来年はサンクトペテルブルグへ行こうと考えています。往復一人分約10万円以上の交通費が浮くのですから、大助かりです。職場によっては、毎年というところもありますし、国内だけではなく海外もOKというところもあります。
この制度を利用して勉強に行く人もいます。ロシアでは大学や大学院の勉強は多くの人が通信教育を利用しているので、この休暇制度を利用してスクーリングに行ったりするのです。高等教育に関しては、ロシアでは仕事に関係があるものであれば、仕事の一環として優先されます。例えば、私の大学では大学院の通信教育を受けている同僚が論文の発表などでモスクワ等の担当教授の所へ行く場合は、出張扱いになります。(サハリンでは日本語の言語学の大学院課程がないため、みんな大陸の大学の教授の下で勉強しなければなりません。)
小さい子どもがいると、子どもの病気などを考えて有給休暇を全部取ってしまうのは不安・・・と日本にいた時には考えていましたが、ロシアでは、子どもの病気や怪我の場合、病院の診断書をもらうと親も病欠扱いになりますから、そのような心配はいらないのです。
こうしてロシアで生活してその制度に慣れてくると、なぜ日本人は休みが取れないのだろうかと不思議でなりません。
さて、今回添付の写真は、7月11日に行われた私が勤めるサハリン国立総合大学付属経済東洋学大学の東洋学部(言語学科、東洋学科)の卒業式の様子です。夏休みで旅行やもう仕事に行っている卒業生もいて、3分の2ほどの出席でした。小さい学部なので、卒業生全員でも60名ほどですから、特にステージもなく、和気藹々とした家族的な雰囲気で式は行われました。成績優秀者の卒業証書は赤、その他は青と卒業証書にもはっきりと差があります。そして、式の後は同じ会場でシャンペンで乾杯。講師の私たちも花をもらったり、何度も写真撮影に加わったりと、楽しいひと時を過ごしました。
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