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[T42] 韓国・ろうそく集会はいま3:川瀬俊治

韓国のロウソク集会を見聞した中で書いたルポ記事。今回は3回目。日本の集会の歴史とダブらせてみる。写真は6月21日のロウソク集会で参加する...

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韓国ロウソク集会はいま3:川瀬俊治

 韓国ロウソク集会3回目。集会に参加する人の姿はこれまでの集会の様相とは異なっていた。その姿を描写し、日本との歴史の重なりも見る。080622sk-1.jpg
 5月2日、中高校生の訴えから始った米産牛輸入反対の抗議。「BSE米産牛は食べたくない」。食の安全性を求め若者の素朴な疑問が1ケ月でみるみるうちに広まっていった。
5月10日過ぎに韓国に訪れた知人によるとすでにこの時期にはソウル市役所前広場には多くの人の抗議の波ができていた。素早い動きには驚くしかない。この人たちは組織動員ではなく、米牛産輸入問題での素朴な疑問から抗議に出ていたのだ。
日本の新聞でも大きく報道されたのが6月10日のロウソク追悼集会のデモ。全国20ヶ所で約100万人が参加する集会となり、ソウル市庁前は人であふれ返った。
実は21年前1987年のこの日こそ、大統領の直接選挙を勝ち取った民主化宣言をした記念すべき日だった。以降も連日のようにロウソク追悼集会は開かれ、単に米産牛輸入反対だけにとどまらず、李明博政権退陣を要求する場にもなってきている。
 しかし6月21日の集会は私が過去に見た運動圏の集会とは様相が違った。幼子を膝に乗せたお母さん、乳母車を押すお母さんがロウソクを掲げる。女性、とりわけ20、30代の若い女性が多い。「イ・ミョンバク ノー」「追加交渉は欺瞞だ」などのプラカードが揺れる。中高校生も輸入反対を叫んでいる。若者は手にデジタルカメラをもち、集会の模様を写す。パソコンで映像を送る青年もいる。労組集会では定番の「団結」はちまきをまいた人は見かけない。

 この女性の参加について日本でも歴史的展開があった。公害闘争のときに若い女性たちが街に出て抗議の声をあげた。労組中心のこれまでのデモとは異なる展開が生れたのだ。これに驚いた日本の権力側が教科書教育の重要性を再認識したという。つまり家庭の主婦が街に抗議で参加する社会意識を育てたのは、ほかならぬ教育現場での教科書教育に大きな源泉があるとみたというわけだ。

 以降、日本は抗議しない市民が育てられる軌跡を徐々にたどり始める。公権力の方針は極めて重要なのかもしれない。

 しかし、韓国はどうか。ロウソク集会に参集する韓国人を育てたのは何なのか。民主化以後の韓国社会を座視しない姿。民主主義を民主化する姿は、プロテストの1つとしてロウソク追悼集会に結実したと言える。
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