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「米兵による相次ぐ事件事故と日米地位協定―沖縄の少女暴行事件とジェーンさんの闘い」の初回をお届けします。今回は集中5回連載します。(続きを読...
「米兵による相次ぐ事件事故と日米地位協定―沖縄の少女暴行事件とジェーンさんの闘い」の初回をお届けします。今回は集中5回連載します。
ジェーンさんの闘い 私が在日オーストラリア人ジェーンさん(仮名)に初めて会ったのは昨年十二月十日東京都内ウイメンズプラザの集会場であった。女性中心のその集会は「神奈川県警の『セカンドレイプ』を許さない!報告集会」とあり、私は「米軍人軍属による事件被害者を支える会・関東」の仲間から参加を呼びかけられた。正面にはサングラスをかけすぐジェーンさんとわかる女性がすわり、支援者や弁護士の皆さんから裁判の報告がなされていた。十二月四日東京地裁はジェーンさんの訴えを退け捜査の違法性を認めない判決を下したのだ。
ジェーンさんは二〇〇二年四月六日未明神奈川県横須賀基地近くの駐車場で、当時米海軍航空母艦キテーホーク乗組員にレイプ被害を受けた。本人の訴えにもかかわらず、横浜地検は同年七月不起訴処分にし、また米側も十月予備審問で「軍法会議は不要」とする不起訴処分とし、加害者米兵は無罪放免となったのである。多くの米兵によるレイプ事件がそうであったように。
しかしジェーンさんは諦めなかった。その後二つの裁判を闘うことになる。まず加害米兵を相手に損害賠償を求めて民事訴訟を起こした。そしてもう一つが神奈川県警の捜査により精神的苦痛と人権を踏みにじられたと国家賠償を求めた裁判である。
私は集会に参加して報告を聞きながら驚いたのは、米兵相手の民事訴訟でレイプ事件の事実認定をさせ、三〇〇万円の賠償命令を二〇〇四年十一月に勝ち取りながら、加害者が米国に逃げ帰って行方がわからないために賠償金は被害者本人に支払われていないということだった。せっかく裁判までやって判決額を取りながら、三年もほったらかしになっている。おかしい。これは何とかしなければいけないのではないか!そこでとっさに思い出したのは一九九六年のSACO(「沖縄に関する特別行動委員会」)合意による日米地位協定の運用改善であった。米国政府が支払う見舞金が裁判所の確定判決に満たない場合に、日本政府はその差額を埋めるため、支払いを行うよう努力するという内容だ。ひょっとしたらなんとか日本政府から支払いをさせ、救済させる方法があるのではないかと思ったのである。それから約一週間後、防衛省地方協力局(前防衛施設庁)の補償課に国会の参議院議員会館面談室にきてもらった。防衛省との交渉が始まった。
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なんとか地位協定を改善しなくてはならない。