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三月沖縄県民大会へ 沖縄での県民大会にジェーンさんが参加したらどうかと思うようになった。参加するだけでも本人にも沖縄側にとっても意義が...
三月沖縄県民大会へ 沖縄での県民大会にジェーンさんが参加したらどうかと思うようになった。参加するだけでも本人にも沖縄側にとっても意義があるような気がしていた。想像以上に事態は進展し、関係者の努力の結果、沖縄での県民大会でなんとジェーンさんが正式に発言できることになったのである。
私はジェーンさんの訴えがうまく沖縄の人たちに届くだろうか、内心心配だったが、その心配は全くの徒労に過ぎなかった。
県民大会翌日の地元紙はジェーンさんの発言に感動する記事を大々的に伝えた。
「性犯罪の被害者に会ったことありますでしょうか。ないなら私はジェーンです。私は恥ずかしいことありません。私は悪くありません。」ジェーンさんが語りだすと会場は雨の音しか聞こえない、波をうったような静けさに包まれたという。
「ケガは治りました。心の傷は永遠に治りません。」
「日本は女性・子どもを守らない戦闘地域だ。」
「裁判の支払い命令はあったが、加害者がアメリカに戻っているので一円も払っていない。」
「私を最後の強姦の被害者にして下さいと祈りました。でも横須賀で女性が殺害され、聞くことがつらくて、もう黙っていられない。そのために沖縄に来ました。平和の沖縄、何も悪くない私。平和の行動を始めましょう。」
「今日沖縄に来て私は一人ではないという気持ちになりました。助けてくれた沖縄、ありがとう。」
特に印象的だったのは大会後壇上のジェーンさんのもとに年配の女性が近づいてきて「自分もずっと苦しんできた」と打ち明け「今日から強く生きていきたい」といって手を握りしめあったという。
県民大会は少女の告訴取り下げを理由に自民党を中心に不参加の動きが広まった。女性に対する暴行事件で被害者が衆目に晒されることは二重三重のつらさを強いる。そのことの意味をわかるからこそ、そのつらさをともに共有しようとする思いで人々は集まってきたのだ。その人の群れの中には何十年と人に言えずにひとり苦しんできた同じ体験者もいた。ジェーンさんの勇気がほんとうに会場の、いや沖縄の人々の感情のひだに染み入った瞬間だった。
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