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「ストリートビューというサービス開始の日ー爆発的に増殖する深刻な問題を見つめて」(5):北口学

 連載は現状分析と紹介で「このサービスに対して不快を唱える人々の意見も多くだされています」を受けての内容です。
 マスメディアの報道は、一見公平と思える賛否両論併記紹介が多く見られましたが、同和問題や身元調査などへの懸念にきちんと言及している報道も少数ながらありました。しかしながら米国で続発している訴訟や在米人権団体やプライバシー問題に取り組む人々の運動とその内容、欧米のプライバシー・人権団体の活動や現状、EUの動き、限定的ながらサービスが開始されそうな英国のプライバシー保護団体の主張などの情報は、まだまだ今後のマスメディアの報道に期待したい部分です。
 ネット上の賛成派の意見は「面白いサービスだからケチをつけるな」「写されて困るほうがやましい」「楽しんでいる人が多いのにプライバシーや人権にナーバス過ぎ」といったものが多いようです。
 一方、このサービスに対して不快を唱える人々の意見も多く見受けられます。
 
●「単なる写真と、それを地図情報とリンクさせて検索可能な形で提供することは大違い。自宅でも町中でも知らない間に自分やその所有物が撮影されて公開されてしまうとは、まさに SF 的恐怖社会としか言いようがない。」
●「公道から見える範囲だからいいじゃない」→「視点が高く覗き込む形になっている箇所がいくつかある」「悪用する人はこれがなかったら下見する」→「住所から即座に暮らしぶりや同和か否かなどの情報が得られるのは結婚差別・就職差別に繋がる。『悪用』の性質はあなたが考えているのと違う」
●「住所入力で自宅が一発表示されるのは怖い。表札とかナンバープレートが結構判別できる家もあるし。気づいて削除要請しないとずっとさらされるなんてひどいなぁ。何でも載せるんじゃなくて住宅街は配慮すべきだったと思うけど。」

●「グーグル地図新機能、削除要請次々 職質中の男性写真も
2008年8月6日
http://www.asahi.com/digital/internet/TKY200808060317.html
グーグルは「公道から撮影した画像は基本的に公開が可能と判断した」と説明。通行人の顔は自動識別機能を使ってぼかし、車のナンバーは撮影時になるべく映り込まないようにしているという。
 しかし、写真の中には繁華街の路上で警官から職務質問を受ける男性や、ホテルに入ろうとするカップルなどの画像も閲覧できる状態だ。
 このため、サービス開始直後からネットの掲示板サイトでは、個人のプライバシーにかかわるような画像を探して紹介する騒ぎが起きている。
 グーグルは、プライバシーを侵したり公序良俗に反したりする画像の削除を画面から依頼できるようにしており、通報者と相談しながら対応したいという。(略)

●プライバシー侵害にあたるとして米ペンシルバニア州在住の男女が同社を
 訴えていた裁判で、グーグル側は「現代社会にプライバシーなどは存在しない」とする反論を行っていたことが31日、明らかとなった。
 裁判の中でグーグルは「衛星技術の進歩を受けて、現代では砂漠の真ん中に居たとしても完全なプライバシーなどは存在しない」と述べて、「Street View」の機能はプライバシー侵害だとした原告らの主張に対して反論を行った。
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200808051827


 上記の米国のプライバシー提訴に対するGoogle社の反論に納得できないという意見や、マスコミが言及しなかった種々の情報がインターネットを経由して知られ始め、諸外国の様子・対応が解ってくると、「わぁ、すごい!」と驚いていただけの当初の反応から、このサービスに対する意見表明の質や内容はこの数日を経て変化してきたように思えます。

・ ・・・・Googleストリートビューで東京にあるGoogle社の映像が見事に人払いされて自分たち社員が写っていない、私有地で居住者以外の車両乗り入れを禁じられている地域に入って堂々と撮影・公開しているエリアがある、個人特定できないと言い逃れするが顔へのぼかしが面識のある人からは衣服や体形で特定されてしまう様子、表札が読み取れる画像がある、車両のナンバープレートが読み取れる、広告や看板などの名称や電話番号が読み取れる、自宅住所を打ち込むと自宅がばっちり打ちし出されて驚愕、なんの告知もなく勝手に撮影しておいて削除申請しなければ消してもらえない理不尽さ、一度全世界に公開されてしまってから削除依頼しても閲覧者に画像保存されてしまったらもうそれを消し去ることは不可能、これは面白いと評判になってあちこちにコピーされてから削除されても手遅れ、コンピューターに縁のない人が知らない間に撮影掲載され永遠に知らず削除申請もできない人々はどうなる?・・・・・・・・

 実際にGoogleストリートビューに数日間触れてみた、ネットに慣れ親しんでいる人々から多くの問題点が指摘されています。それは重要な点ばかりと思えます。
 ネット上にここ数日で書き込まれたデジタル世界に慣れ親しんだ人々のGoogleストリートビューに関する多様な発言は、実は新聞やテレビメディアでは希薄な、そして重要な指摘があります。

 「Googleストリートビューによって公開されている画像や地図データはデジタル化された情報である。」という、デジタル情報でプライバシーが公開される事の恐ろしさを知っている人の指摘は非常に重要です。活字やアナログTVの世界を思考のベースとするジャーナリストやコメンテーターには想定できず、言及されていない、ネット・デジタル世代が痛切に感じている強烈な危機感です。

 これから記述することはとても重要な事柄です。

 デジタル化された情報の特徴はコピーや、ネット上に散在する多様なデジタル情報との結合が容易にできるという性質です。一度ネットに流出してしまったデジタル情報は容易にコピー、転載、保存でき、半永久的にネット世界に存在し消し去ることができないモノと変化するということです。
 ネットに慣れた人間ほどそのことの恐ろしさを知り、承諾もなく撮影され公開されている画像情報と付加された地図、住所との照合提供への危険性を知っているのです。
 現在公開されているGoogleストリートビューの画像より遙かに鮮明な画像で録画・記録された、Googleストリートビュー公開用にソフトで加工される前の原版映像データがGoogle社には存在することも、削除してもらったとしても原版は社内に残されていることも、Google社社員がそれをハンドリングできることも、その流出の可能性がゼロでないことも知っています。
 現在、マスコミのGoogleストリートビューに対する有識者やTVコメンテーターのプライバシー問題や防犯上の危惧にといったコメント・論評はすべて新聞や雑誌など紙に印刷されたり、アナログビデオ記録などしか無かった時代のプライバシーとメディア概念やイメージをもって語られた域を出ていないと思えます。その意味においては、すべてが時代遅れの論評であると断言していいかも知れません。
 過去の雑誌や新聞、アナログ情報で問題となった時代の情報とプライバシー問題とまったく別次元の深刻さをデジタル時代、ネット時代の全く新しい個人情報やプライバシー、人権問題に、わたしたちは全員直面しているのです。

 インターネットが普及し巨大掲示板での人権侵害や差別扇動が深刻な問題となっています。
 近年、特徴的なのはデジタル写真の普及とネットでの発言者の人権啓発・教育の不足、法整備の遅れから以下のような出来事が頻発しています。
 ある犯罪事件や自殺事件が起こったとき、関係者や容疑者の写真がネットに投稿されどんどんコピーされネット上にさらされます。悪意や面白半分で、家族構成や家族の氏名、通っている学校や会社、自宅住所や携帯番号、顔写真などがネットに投稿される事例が増えてきています。犯罪に関係しない場合であったとしても、インターネット世界で標的となった個人はありとあらゆるプライバシーや個人情報が面白半分にネット上に晒される危険性に誰もが直面しているといえるのです。教員であった場合には学校のクラス写真が出回ったり、ファイル流出事故で取り返しのつかない状況になってしまった事例、多くの人が望まない自己の経歴やさまざまなプライバシーを他者にネット上で公開されてしまったケースが多発しています。今後、それらの人々はGoogleストリートビューの自宅や勤務地画像を合わせて公開されるであろうことは予想できます。それも瞬時にしてネット上で全世界に向けて放出され半永久的にデジタルデータとして回収不能となるのです。
 私たちは今後、ネット上で無神経な「これが犯罪者自宅の画像」「これが犯行現場の場所の画像」「これが被害者の家」という書き込みをこのままでは多く目にする事となるでしょう。
 また、Google社は、あらゆる情報をデジタル化して、知の集積を行い、ありとあらゆる情報や知識をリンクした壮大なデジタル情報世界構築と公開を目指している企業のように思えます。検索やデジタル情報の便利さとネット活用の速度・便利さには異論はありません。しかし、顧客情報や社員名簿、ネット上の個人情報、それらを結びつけるデジタル化とコンピューター・テクノロジー、そしてGoogleストリートビューの登場は悪用を想定すると少し背筋の凍る近未来空想となってしまいます。

 ある意味、新聞や雑誌で問題となってきた「プライバシーと人権」に関する過去の出来事・時代とは全く質の違う、「デジタル情報と人権」の深刻な諸問題が爆発的に広がる時代なのです。
 印刷媒体の雑誌や新聞記事は何十年の経過で破れたり劣化したり散逸したり人々の記憶の中で薄れてゆきます。
 ところがデジタル化されてネットで一度でも公開された情報は、検索エンジンの機能が今日のように向上しますと、ネット世界のさまざまな場に散在する情報を一瞬にして集めて表示させることが可能となっています。デジタル化されたデータの特性、流出の可能性、多様なデジタルソースや開発されるソフトによる個人情報の集積は、コンピューターとインターネット、検索エンジン、デジタル化されたデータの収集によって、プライバシー、個人情報をアナログ時代と全く違った危機に直面させ、新たな恐怖のステージの開幕を象徴し、広く世間に周知がこのGoogleストリートビュー登場なのかもしれません。

 コンピューターが最も得意とする分野、様々なところに散在するデータの断片を一気に処理して抽出、検索サーベイする、そしてその一つの情報、一つのソースとしてのGoogleストリートビューデータ群公開は、現在のメディアが報道するアナログ時代の概念を越えた深刻で凶暴なデジタル情報時代の第二幕なのかもしれません。

 もちろん表現の自由の大切さ、安易な法規制の導入は慎重に対応しなければいけない事は理解しています。しかし、一方で、すでに巨大掲示板などで深刻な人権侵害を巻き起こし悪用されているサービスでもあります。
 面白いと感じて問題性に気付いていない人々が圧倒的多数かもしれません。多くの人々に歓迎されているサービスかもしれません。しかしながら少数者の人々の人権に深刻な悪影響を及ぼしている事実、少数者を放置して無対応では許されないことは明白です。
 観光地や了解を得られた公開エリアの限定といった変更もGoogle社が取り得る一つの選択肢、修正、方向ではないかと思えます。
 Google社の社会的責任、企業責任、人権やプライバシー問題を中心とした啓発、人権団体との対話や共同プロジェクトの早急な開始を改めて熱望せざるをえませんね。

 



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